iPhoneはウイルス感染する?│ウイルスチェックガイド

Updated on 6月 30, 2026 by クリスティン・ハッセル

iPhoneがウイルス感染することは極めて稀ですが、絶対しないというわけでは決してありません。Appleのセキュリティ基準は極めて高いですが、特に端末をジェイルブレイク(脱獄)していたり、非公式のソースからアプリをインストールしたりしている場合、感染リスクが生じます。

この記事では、iPhoneがウイルスに感染してるか調べる方法(ウイルスチェック)、駆除する方法、そして今後の感染を防ぐ方法についてまとめました。

iPhoneはウイルス感染するのか? iPhoneでウイルスが稀な理由

AppleのiPhoneオペレーティングシステム(iOS)は、ウイルスが端末に拡散するのを最小限に抑える設計になっています。Appleは、コア的なセキュリティ対策として「iOSのサンドボックス化」を採用しています。これは、各アプリが他のアプリとは完全に独立した独自の仮想空間で実行される仕組みです。アプリ間の相互作用が制限されているため、悪意のあるソフトウェアが端末内を移動したり、他のアプリに干渉したりすることはほぼ不可能です。

また、AppleはApp Storeのすべてのアプリについて、公開前に厳格な審査を行っています。ほとんどの国・地域では、iPhoneユーザーは公式App Storeからしかアプリをインストールできなくなっていますが、現在EUや日本など一部の国では、代替のアプリマーケットプレイスや承認済みの開発者からのダウンロードも許可されています。これらの安全対策により、端末に悪意のあるソフトウェアが侵入するリスクを最小限に抑えています。

iPhoneのウイルスチェックする方法

1. ウイルス対策ソフトを使う

PIA VPNアプリが起動し、マルウェアが検出された警告と対処のアクションプロンプトが表示されているスマートフォンの画面。

iPhoneにウイルスやマルウェアが感染しているかどうかをウイルスチェックする最も手早い方法は、iOS用のウイルス対策ソフトで端末をスキャンすることです。Appleのサンドボックスシステムの関係上、ウイルス対策アプリはiPhone端末のシステム全体をフルスキャンしたり、各アプリに直接アクセスしてフルスキャンしてウイルスチェックすることはできませんが、フィッシング攻撃、安全でないウェブサイト、悪意のあるリンク、不審なネットワークアクティビティ、データ漏洩などのリスクを検出して警告することは可能です。

2. 不審なアプリがないかチェックする

iPhoneに不審または見覚えのないアプリがインストールされていないか確認するのもウイルスチェックの一つです。もし見つかった場合は、Apple App Storeで検索してアプリの正当性を確認しましょう。ストアに表示されないアプリは危険な可能性がありますので、削除した方が良いかもしれません。

以下のような場所から、iPhone内に見覚えのないアプリがないか確認できます。

  • ホーム画面とアプリライブラリ:最後のホーム画面を左にスワイプしてアプリライブラリを表示し、「最近追加した項目」で新しく追加したアプリを確認してください。
  • App Storeで最近ダウンロードしたアプリ: App Storeを開き、プロフィールアイコンをタップして「アプリ」を選択すると、最近ダウンロードまたは再インストールされたアプリを確認できます。
  • 設定内のアプリ一覧:「設定」を開いて、下にスクロールするとインストール済みアプリの一覧が表示されますので、端末にインストールされているアプリを確認します。
左から、アプリライブラリで最近追加されたアプリを表示する方法、App Storeでダウンロード済みのアプリを確認する方法、各アプリの設定にアクセスする方法を示す3つのiPhoneのスクリーンショット。

3. ポップアップには警戒する

無料ゲームを頻繁にダウンロードしたり、広告の多いサイトやSNSアプリを閲覧していると、不審なポップアップや詐欺の警告が表示されるリスクが高まります。代表的な例として、iPhoneにウイルスが感染していると警告し、問題を解決するために特定のアプリをダウンロードするよう促すポップアップがあります。

皮肉なことに、こうしたいわゆる「クリーナー」や「セキュリティ」アプリ自体が悪意のあるプログラムであったり、ユーザーを騙して機密情報を盗み出す恐れがあります。緊急性を煽ったり、何かをインストールするよう強制するポップアップが表示された場合は、直ぐにページを閉じて、指示に従わないことが最善です。

4. 端末の動きをモニタリングする

iPhoneの全体的な動作に注意を払うことで、潜在的な脅威を早期に発見できる可能性が高まります。

まずはデータ使用量を確認しましょう。特に特定のアプリやサービス利用時にモバイルデータの使用量が急増する場合は、不審なバックグラウンド処理やマルウェアの存在を示唆している可能性があります。

  • 「設定」>「モバイルデータ通信」に移動します。 
Instagram、YouTube、Safari など各アプリのモバイルデータ使用量の内訳が表示された iPhoneの画面。
  • 下にスクロールして、各アプリのデータ使用量を確認します。
iPhoneの「モバイルデータ通信」ページには、現在の期間のデータ総量と、アプリごと(オン/オフ切り替えボタン付き)のデータ使用量一覧が表示されます。

次に、バッテリー消費量を確認しましょう。

  • 「設定」>「バッテリー」に進んで、過去24時間または10日間で最もバッテリーを消費しているアプリを確認します。
iPhoneの「バッテリー」ページでは、過去24時間の使用状況が表示され、バッテリー残量のグラフやアプリごとの使用状況の内訳を確認できます。
  • 最も電力を消費しているアプリを特定しましょう。画面上の動作だけでなく、バックグラウンドでの動作も確認できます。
iPhoneの「バッテリー」ページには、各アプリの画面表示時間やバックグラウンドでの動作時間など、アプリの使用状況が表示されます。

バッテリーの経年劣化や、複数のアプリやバックグラウンド処理が実行されていると、消耗が早くなるのは自然なことですが、比較的最近購入した端末にもかかわらず、バッテリーの消耗が突然異常に早くなった等といった場合は、マルウェアやその他の問題が原因である可能性があるのでウイルスチェックしましょう。

5. iPhoneがジェイルブレイクされていないか確認する

Apple、携帯電話会社、または信頼できる販売店から新品のiPhoneを購入した場合は、ジェイルブレイク(脱獄)されている可能性はほとんどないでしょう。しかし、中古品や非公式の販売業者からiPhoneを購入した場合は、自身のアカウントにログインしたり、機密情報を保存したりする前に、オペレーティングシステム(OS)が改変されていないことを確認しておくことをお勧めします。

ジェイルブレイク(脱獄)された端末は、Apple内蔵のセキュリティ保護の一部が解除されているので、悪意のあるアプリやその他のセキュリティリスクに晒される危険性が高まります。脱獄されたiPhoneの最も明らかな兆候として、「Cydia」「Sileo」「Zebra」といったアプリがインストールされていることです。これらのアプリは公式のApp Storeでは入手できず、脱獄された端末で見受けられることがほとんどです。

また、システムの動作に異常が見られたり、標準搭載アプリが入っていない、設定が変更されているといった場合も、ジェイルブレイクの可能性があります。例えば、Screen Timeやアプリ管理設定から自身で削除や制限を行っていないにもかかわらず、Safari、Mail、Podcastsなどのアプリが欠落している場合は、iPhoneが改変されている可能性があります。

iPhoneからウイルスを削除する方法

iPhoneが悪意のあるプログラムに感染してしまった場合、以下のような手順で、端末をクリーンアップして、脅威の悪化を抑えましょう。

1. ウイルス対策ツールを使用する

信頼できるiOS用ウイルス対策ツールを使えば、iPhoneに存在するウイルスを隔離したり削除できるほか、安全なクリーンアップ手順を案内してくれます。端末が侵害された疑いがある場合、高性能なウイルス対策ツールの使用が確実です。

2. ブラウザの履歴をクリアする

悪意のあるポップアップ、詐欺ページ、有害なスクリプトは、ウェブサイトを離れてもブラウザのキャッシュに残っていることがあります。Safariの履歴とウェブサイトデータをクリアすることで、キャッシュされたコンテンツを削除し、有害なページが繰り返し読み込まれるリスクを低減できます。

Safariのデータをクリアするには:

  • 「設定」を開きます。
  • 下にスクロールして「Safari」をタップします。
  • 「履歴とWebサイトデータを消去」を選択します。

なお、これらの手順は、お使いのiOSのバージョンによって異なる場合があります。

「設定」でアプリを開いて、Safariをタップし、「履歴とWebサイトデータを消去」を選択する手順を示したiPhoneの3つのスクリーンショット画面。

3. 問題のあるアプリをアンインストールする

「見覚えがない」、「動作がおかしい」、あるいは「勝手にインストールされている」アプリは、直ちに削除しましょう。

  • 該当アプリのアイコンを長押しします。
アプリのアイコンを長押しした際に、「アプリを削除」オプションを含むメニューが表示されたiPhoneの画面。
  • メニューが表示されたら、「アプリを削除」をタップします。
アプリのストレージ詳細で、アプリの「オフロード」または「削除」のオプションが表示されたiPhoneの画面。

アプリは、iPhoneの設定から削除することもできます。「設定」を開き、「一般」をタップして、「iPhoneストレージ」を選択すると、インストール済みのアプリ一覧が表示されます。削除したいアプリをタップし、「アプリを削除」を選択して、削除を確定します。その後、iPhoneを再起動してください。

4. iPhoneを工場出荷時の設定に戻す

iPhoneがジェイルブレイク(脱獄)されていたり、改造されている可能性のある中古端末を購入してしまった場合は、工場出荷時の状態に戻すことで、悪意のあるソフトウェアを削除したり、不正なシステム変更を元に戻すことができます。工場出荷時設定へのリセットを行うと、クリーンなバージョンのiOSが再インストールされ、不審な動作の原因となっているアプリ、設定、ファイルが削除されます。

たとえiPhoneが脱獄されていなくても、トラブルシューティングを行っても異常なポップアップが表示され続けたり、バッテリーの消耗が著しい、頻繁にリダイレクトされる、アプリの動作がおかしいといった場合も、工場出荷時設定へリセットすることで解決する可能性があります。但し、リセットする前に、保存しておきたい写真、ファイル、アカウントデータは必ずバックアップしてください。

iPhoneを工場出荷時の設定に戻すには:

  1. 端末の「設定」アプリを開いて、「一般」をタップします。
メインメニューで「一般」が選択されているiPhoneの設定画面。
  1. 「転送またはiPhoneをリセット」を選択します(「リセット」の項目内にある場合もあります)。
「Appのバックグラウンド更新」や「言語と地域」などがあるiPhoneの設定の「一般」メニューで「転送またはiPhoneをリセット」がハイライト表示されているスクリーンショット。
  1. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。iPhoneからすべてのデータと設定を消去することを確定するため、パスコードまたはApple IDのパスワードを入力します。
「転送またはiPhoneをリセット」の項目で、「すべてのコンテンツと設定を消去」オプションがハイライト表示されているスクリーンショット。

iPhoneが再起動したら、新しい端末を初期設定する場合と同様にセットアップ手順を進めてください。

iPhoneのウイルス感染対策

iPhoneの多くのセキュリティトラブルは、iOS自体の欠陥というよりは、ユーザーによる危険な操作に起因しています。典型的な例としては、デバイスのジェイルブレイク、不審なリンクのクリック、安全性に欠けるネットワークへの接続、あるいは検証されていないアプリのダウンロードなどが挙げられます。

とはいえ、以下のような基本的な安全対策を実践するだけで、iPhoneや個人データのセキュリティを大幅に向上できます。

  • 未知、あるいは信頼できないコンピュータやデバイスにiPhoneを接続するのは避ける。
  • 個人販売者から中古のiPhoneを購入した場合は、工場出荷時の設定に戻す(初期化)。
  • 大文字と小文字、数字、記号を組み合わせた強力なパスワードを設定する。
  • 設定が可能な場合は、アカウントに2要素認証(2FA)を設定する。
  • アプリは、Appleの公式App Storeなど信頼できるソースからのみダウンロードする。
  • iPhoneをジェイルブレイクしない。
  • 最新のセキュリティパッチやバグ修正を適用するため、iOSとインストール済みのアプリは常に最新の状態に保つ。
  • ウイルス対策ソフトや広告・マルウェアブロッカーをインストールする。
  • テキストメッセージ、メール、ポップアップ、ソーシャルメディアの広告に含まれるリンクには警戒する。特に、緊急性を煽ったり機密情報の入力を求めたりするものは要注意。
  • 端末の動作を重くしたり、不具合を引き起こすアプリは削除する。
  • 公共のWi-Fiに接続する際は、iOS用の高性能VPNを使用してサイバー攻撃から身を守る。
  • Safariの設定で「ポップアップをブロック」と「詐欺Webサイトの警告」を有効にする。
  • 万が一の事態に備えて、重要なデータを復元できるようにiPhoneを定期的にバックアップする。

専門家のアドバイス:多くのサイバー脅威は、端末の技術的な脆弱性を悪用するのではなく、ユーザーの心理に付け込んで攻撃を仕掛けます。偽のウイルス警告、フィッシングSMS、悪意のあるQRコード、偽のポップアップなどを表示して、緊急を促してユーザーに精神的パニックを引き起こし、攻撃者が望む操作をさせるよう仕向けます。不審なメッセージ、サイト、またはダウンロードの要求があった際には、すぐに指示に従うのではなく、慌てず落ち着いて冷静になることで、感染やデータ盗難のリスクを大幅に軽減できます。

iPhoneの代表的なウイルスやマルウェアの事例

稀ではありますが、過去数年にわたってiPhoneを標的とするマルウェアの事例がいくつか確認されています。感染経路としては、主にジェイルブレイク、アプリのサイドローディング、開発者ツールの脆弱性の悪用などが挙げられます。

AceDeceiver

「AceDeceiver」は、ジェイルブレイクされていない端末にも感染することが確認されました。中間者攻撃(MITM)でAppleのDRM(デジタル著作権管理)システムである「FairPlay」の脆弱性を悪用したもので、攻撃者は有効なアプリの認証コードをキャプチャして再利用することで、悪意のあるアプリを「公式ストアで正しく購入されたアプリである」と見せかけて、インストールを承認させました。

AceDeceiverは、アプリのインストールを促すために、iTunesを模倣したWindowsベースのヘルパーアプリケーション(Aisi Helperなど)を悪用しました。そのため、バンドルソフトや偽装インストーラを感染経路としてPCが侵害されるというケースがほとんどで、侵害に気づかないままPCにiPhoneが接続してしまうと、デバイス間の関係が悪用され、iPhoneにもインストールされるという危険なウイルス感染でした。

AdThief

「AdThief」(Spadとしても知られる)は、パスワードの窃取などではなく、不正な広告収益を目的としたマルウェアです。主に、AppleのApp Store以外の非公式ストアやiPhone海賊版アプリのダウンロードを感染経路として拡散しました。

AdThiefがインストールされると、正規の開発者の広告IDを攻撃者が制御するIDに置き換えて広告収入を横取りする仕組みで、ユーザーが広告を閲覧したりクリックしたりするたびに(誤クリックも含む)、攻撃者は広告収益を獲得します。

AdThiefは、スパイウェアやランサムウェアほど破壊的な脅威ではないものの、金銭的収益を目的に悪意のあるiPhoneアプリをインストールさせた有名な感染事例です。

KeyRaider

「KeyRaider」は、脱獄されたiPhoneを標的とした大規模なiOSマルウェアの事例です。端末がKeyRaiderにウイルス感染すると、Apple IDのユーザー名、パスワード、証明書、秘密鍵、決済情報が盗まれました。

サイバー犯罪者は盗んだ認証情報を悪用して、App Storeで不正購入したり、非公式のアプリリポジトリを介して有料アプリを無料配布しました。また、被害者のアカウントに対する恐喝や、アカウント悪用のケースも確認されました。

研究者らの推定によると、KeyRaiderはピーク時に22万5,000件以上のAppleアカウントを侵害しており、iPhoneユーザーを標的とした認証情報窃取攻撃として、過去最大規模となりました。

Pegasus

「Pegasus」は、iPhoneのアクティビティを監視して、メッセージ内容、パスワード、マイク録音、カメラへのアクセス、位置情報、タイピング履歴などの機密情報を盗み出す、極めて高度なスパイウェアです。デバイス自体を侵害するため、WhatsApp、Signal、Messengerのような暗号化されたアプリであっても、一度感染してしまうとデータを保護できなくなる恐れがあります。

初期のPegasus攻撃では、ユーザーを騙してウイルス感染したウェブページを開かせるため、フィッシングSMSや悪意のあるリンクを大量に送信していました。しかし、時が経つにつれて攻撃が進化し、ユーザー側の操作を一切必要としない高度な「ゼロクリック」型エクスプロイトが組み込まれるようになりました。また、iMessageの脆弱性を悪用し、被害者が気付かないうちにバックグラウンドでiPhoneを密かにウイルス感染させるといった事例もあります。

Pegasusは、ジャーナリスト、活動家、政府高官、政治家を標的とした監視ソフトとの関連性が調査によって明らかになり、世界的な注目を集めました。

WireLurker

「WireLurker」は、ウイルス感染したmacOSへのUSB接続や、脱獄したiPhoneにインストールできるサードパーティ製アプリストアなどを介してiPhoneに感染します。

WireLurkerが侵入すると、機密情報を収集したり、悪意のあるアプリをインストールしたり、デバイスの特定の機能を妨害したりすることが可能です。WireLurkerマルウェアは中国で最初に発見され、その後、感染したアプリケーションやファイル共有プラットフォームを通じて他の国へと拡散しました。

XcodeGhost

「XcodeGhost」は、iPhoneそのものではなく、Appleのアプリ開発エコシステムを標的とした大規模なiOSソフトウェアサプライチェーン攻撃です。攻撃者は、主に中国で非公式のダウンロードミラーサイトを介して、AppleのXcode開発ツールのトロイの木馬化されたバージョンを配布しました。中国ではAppleのCDNの速度が遅かったため、一部の開発者にとってサードパーティのソースの方が魅力的だったのです。

攻撃者に改変されたXcodeパッケージを知らずに利用したアプリ開発者は、意図せずして自身のアプリに悪意のあるコードを埋め込んでしまいました。感染したアプリの中には、その後AppleのApp Storeの審査プロセスを通過し、エンドユーザーによってダウンロードされてしまったものもありました。

悪意のあるコードは開発段階で埋め込まれていたため、攻撃者は自家製の危険なソフトウェアをインストールさせるように仕向けることなく攻撃が可能となりました。アプリの権限によっては、XcodeGhostが一部のデバイス情報やアプリ情報を収集したり、リモートサーバーとの通信、フィッシングメッセージの表示、悪意のあるURLの開封などといった被害がありました。

当初の感染拡大は概ね封じ込められたものの、この事件はiOSエコシステムに影響を与えたソフトウェアサプライチェーン攻撃の最も顕著な事例の一つとして知られています。

YiSpecter

「Yispecter」は、悪意のあるリンク、アプリ、設定ファイルなど、様々な侵入経路でiPhoneにウイルス感染します。Yispecterが端末に感染すると、広告を大量に表示したり(アドボミング)、ユーザーを悪意のあるWebサイトにリダイレクトしたり、個人情報やデバイスデータを盗み出す恐れがあります。

Yispecterは主に中国や台湾で被害が報告されていましたが、その後、他の国にも拡散しているようです。但し、YispecterはApple端末を大規模に導入している企業などのエンタープライズ環境を標的としているため、一般ユーザーがYispecterに遭遇する可能性は低いです。

よくある質問

iPhoneでもウイルスやマルウェアに感染するのでしょうか?

はい。iPhoneがウイルスやマルウェアに感染する最も一般的な原因はジェイルブレイク(脱獄)ですが、改造されていない端末であっても、テキストメッセージやメール内の不審なリンクをクリックすると感染する可能性があります。結局のところ、インターネットに接続するすべての通信デバイスはウイルスに感染する可能性があるため、予防策を講じることが賢明です。

iPhoneがウイルスに感染しているかウイルスチェックするには?

iPhoneの動作に異常が見られる場合、注意すべき警告サインがいくつかあります。「頻繁にポップアップが表示される」、「Safariがいきなりリダイレクトされる」、「バッテリーの消耗が激しい」、「アプリが繰り返しクラッシュする」などの症状は、不審なアクティビティを示唆する兆候です。見覚えのないアプリ、設定の改変、アカウントへの不審なログイン通知なども、ウイルス感染の可能性があります。

iPhoneからウイルスを安全に削除するにはどうすればよいですか?

まず、見覚えのないアプリや不審なアプリは削除しましょう。悪意のあるリダイレクト、トラッカー、または有害なウェブサイトのデータを削除したい場合は、Safari上のデータをクリアしましょう。iPhoneはPCと異なり、従来のウイルススキャンには対応していませんが、高性能なウイルス対策ソフトなら、不審なファイルを検出することは可能です。なお、iPhoneからウイルスを削除する最も確実な方法は、工場出荷時設定へのリセットでしょう。

iPhoneにマルウェアが感染している場合の警告サインとは?

iPhoneにマルウェアが感染している場合の警告サインには、アプリの頻繁なクラッシュ、Safariの予期せぬリダイレクト、データ使用量の異常な増加、端末の過熱、バッテリーの急速な消耗などがあります。これらの症状が突然現れた場合は、最近インストールしたアプリを確認したり、不明なプロファイルがないかチェックする他、信頼できるセキュリティツールを使って、悪意のあるアクティビティを特定するようにしましょう。

iPhoneは、ウイルス対策アプリで保護する必要はありますか?

iPhoneを問わず、インターネットに接続するあらゆる通信端末には、ウイルス対策アプリや、VPN、広告・マルウェアブロッカーなど、プライバシー・セキュリティアプリを導入することで保護を強化できます。iOSは、強力なセキュリティとプライバシー機能を標準搭載していますが、これらのアプリを導入することで、さらに安全性を向上できます。

iPhoneのウイルス感染の主な原因は、不審なアプリやリンクでしょうか?

iPhoneがマルウェアに対して脆弱になる主な理由は、端末のジェイルブレイク(脱獄)です。ジェイルブレイクする(またはされる)と、Apple内蔵のセキュリティ保護が弱体化したり、非公式アプリをインストールできるようになるためです。また、フィッシングやスミッシング攻撃も、iPhoneのウイルス感染の主な原因と言えるでしょう。